新興市場見通し:相場不安定でマザーズ指数も軟調、11日からIPOラッシュスタート

先週の新興市場は、リスク回避目的の売り優勢の展開だった。米中対立激化への懸念などから日経平均が12月4日から6日にかけての3日間で1000円あまり下落し、投資家心理が悪化した。ソフトバンクを中心に12月IPOのブックビルディングが本格化し、資金確保のための売りも出たようだ。なお、週間の騰落率は、日経平均が-3.0%であったのに対して、マザーズ指数は-3.0%、日経ジャスダック平均は-0.7%だった。マザーズ指数は節目の1000ptを再び割り込んだ。

個別では、マザーズ時価総額トップのサンバイオが週間で5.1%高となり、指数を支えた。目標株価引き上げの動きが観測されている。しかし、メルカリが同5.8%安、MTGが同3.0%安、ミクシィが同7.7%安とその他時価総額上位は全般軟調。サイバーダインやそーせいグループは週間の下落率が2ケタに上った。サイバーダインは年初来安値更新で下げ足を速めた。また、ユーザベースがマザーズ下落率トップとなった。一方、オイシックス・ラ・大地やオンコリスバイオファーマは大きく買われ、意欲的な中期目標が買い材料視されたアズームなどが上昇率上位に顔を出した。ジャスダック主力ではセリアが同5.3%安となったが、ワークマンは同12.5%高と堅調だった。11月既存店売上高を受けて明暗が分かれた。ハーモニック・ドライブ・システムズは同1.1%安だった。売買代金上位ではメイコーなどが売り優勢で、夢の街創造委員会が週間のジャスダック下落率トップとなった。反面、テリロジーなどが買われ、タカギセイコーやソフィアHDが上昇率上位だった。タカギセイコーは1週間で株価がおよそ2.5倍となり、ソフィアHDは新サービスや提携のリリースが材料視された。

今週の新興市場では、マザーズ指数が引き続き弱含みとなりそうだ。人気の続くサンバイオに加え、強い値動きの小型株には買いが入っているようだ。しかし、週末の米国市場ではNYダウが再び大きく下落し、金融市場全体として不安定感が強まっている。個人投資家にも警戒ムードが広がり、中小型株への本格的な資金流入は期待しにくい。後述のとおりIPOラッシュがスタートするため、新規上場銘柄に資金が向かいやすい面もある。

今週は、12月10日に菊池製作所、シルバーライフ、11日にアスカネット、12日にVALUENEX、13日にGA technologies、ラクスル、14日にジェネレーションパス、リーガル不動産、モルフォ、サンバイオ、プリントネットなどが決算発表を予定している。VALUENEXなどは上場後初めての決算発表となる。前期に黒字化したラクスルは今第1四半期の出足が注目される。

IPO関連では、12月11日のアルー及びピアラ上場を皮切りにIPOラッシュがスタートする。他に12日のアルテリア・ネットワークス、13日のオーウエル及びFUJIジャパンと、今週は計5社が上場する予定。社会人向け教育サービスのアルーやEC(電子商取引)マーケティング等のピアラは初値期待が高いようだ。なお、19日上場のソフトバンクは先週発生した大規模通信障害の影響が注目されている。

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Source: マネーポストWEB

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