米国株式市場見通し:7-9月期決算発表シーズンが本格化

先週は、急激な金利上昇で株式相場が急落するなか、トランプ大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ政策を批判するなど、利上げに伴うリスクが意識された。17日に、9月25・26日開催分のFOMC(連邦公開市場委員会)議事録が公開されるが、FOMCでは当局による利上げ方針が終了間近であるとの見方が強まっており、今後の利上げ見通しについて何らかの示唆を得られるかが焦点となる。また、複数の連銀高官が講演予定で、利上げ方針への見解に注目したい。

金融セクターの決算発表では、バンク・オブ・アメリカ(15日)、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー(16日)、アメリカン・エキスプレス(18日)などが予定されている。先週発表されたJPモルガンやシティ・グループ、ウェルズファーゴの決算では、シティグループは、債券トレーディング収入が6四半期ぶりに増加したほか、ウェルズファーゴは、自動車や個人向けローンが好調で売上が予想外に増加するなど、良好な決算を発表して上昇した一方で、JPモルガンチェースは、純金利収入が過去最高となったものの、債券トレーディング収入が予想を下振れ、下落するなど、まちまちな内容となった。

ハイテクセクターでは、動画ストリーミングのネットフリックス(16日)、ITサービスのIBM(16日)、決済サービスのペイパル(18日)などの決算発表が予定されている。ネットフリックスは、4-6月期決算で契約者数の伸びが予想を下振れ、大幅下落となった。アナリストの7-9月期の契約者数予想は慎重になっていることが想定されるほか、金利上昇を嫌気したハイテク株全体の下落もあり、決算で契約者数が上ぶれた場合の株価上昇余地は広がっている。

その他は、医療保険のユナイテッドヘルスや医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソン(16日)、航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(16日)、金属大手のアルコア(17日)、石油サービスのシュルンベルジェ(19日)、複合企業のハネウェル・インターナショナル(19日)、家庭用品のプロクター&ギャンブル(19日)などの決算発表が予定されている。プロクター&ギャンブルは、アクティビスト投資家で6月に同社取締役に選出されたネルソン・ペルツ氏が事業分割を提案しており、今後の経営戦略の発表に注目したい。

経済指標では、NY連銀製造業景気指数(15日)、9月小売売上高(15日)、10月NAHB住宅市場指数(16日)、9月住宅着工・建設許可件数(17日)、9月景気先行指数(18日)、9月中古住宅販売件数(19日)などの発表が予定されている。今週は住宅関連指標の発表が多いが、住宅建設業者の景況感を示すNAHB住宅市場指数は前月比横ばいとなった。しかし、ハリケーンによる復興需要が反映されれば、堅調な内容が予想される。また、19日は中国の7-9月期GDPの発表に注目したい。

(Horiko Capital Management LLC)

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Source: マネーポストWEB

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